~ ~ セクト式ヒーターをもう少し詳しくご案内します~ ~
セクト式ヒーターは発電所や変電所、ダムのゲート部、ヘリポートの施設等にいろいろな形状で設置されています。
セクト式ヒーターはセクト鋼管が発熱するタイプの電気式ヒーターです。
発熱体についてお客様から「ケーブルが発熱するのですか?」と質問をよく受けますが、発熱体はセクト鋼管です。セクト式ヒーターの原理は、セクトケーブルをセクト鋼管に通して交流電流を流すと鋼管に発生したうず電流が鋼管の内面を集中して流れることでセクト鋼管が発熱します。
また、外面は電気作用による表皮効果で電流が流れず電気的に絶縁されることから漏電の心配のない安心・安全なヒーターとして40年以上、寒冷地の雪害や凍結等から ライフラインを守る役割を担っております。
現在、一般的な電気式ヒーターのケーブルは、振動や衝撃、気温による
収縮の影響を直に受けますが、セクト式ヒーターのケーブルは、セクト鋼管で保護されているため、衝撃や気温による収縮の影響を直接受けることがありません。また、発熱体がセクト鋼管であるため大変壊れにくく、更新が難しいとされるダム設備にも利用される高寿命なヒーターです。
ヒーターの種類
1.埋設ヒーター
道路や駐車場に埋設するタイプのヒーターです。交通量の多い国道や重量物が
通行する構内道路においても耐久性に優れ、機械的強度が高いヒーターです。
2.パネルヒーター
巡視路や操作箱前などに据え付けるタイプのヒーターです。点検架台や階段ではグレーチングとパネルヒーターを入れ替えるように設置することも可能です。また、ヘリポート等にも設置されています。
3.機器・鉄構ヒーター
特殊な形をした機器に取り付けるタイプのヒーターです。サイズはもちろんのこと、
筒状のヒーターなど各種対応可能です。鉄構ヒーターでは冠雪防止の役割を担います。
その他、ダムゲート部の凍結防止、トンネル坑門雪庇防止、標示板着雪防止など多種多様な融雪・凍結防止装置がございます。豪雪や凍結対策に、まずはご相談ください。